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- 有痛性外脛骨
- 10代・
- 女性
この記事は、「手術の必要あり」と言われた有痛性外脛骨の女の子が、痛みを全く感じなくなるまでの治療過程を記しています。 実際の患者さんの感想もご紹介しながら、「有痛性外脛骨を治すための重要な治療ポイント」についても詳しく記載していきます。 もし、病院で「手術」の言葉が出てお困りの方は、ぜひ最後までご覧になってください。 陸上強豪校の女の子が、有痛性外脛骨とシンスプリントでほとんど走れない状態に 『患者』 中学生、15歳 『症状』 有痛性外脛骨、シンスプリント 『来院経緯』 発症は4年前。部活の練習中、右足の土踏まずに痛みが走る。痛みの部位を確認したところ、右足の土踏まず周囲の骨が出ている事に気付く。そして、その骨を触ると、強い痛みを感じた。それ以降、練習中は必ず土踏まずのあたりに痛みを感じるようになる。 両親に相談し、整形外科を受診する。レントゲンを撮影し、「有痛性外脛骨」と診断を受ける。医師からは「今は手術の必要はないが、走れない程の痛みが出た場合、手術をした方がよい」と伝えられた。 患者は、有痛性外脛骨の悪化を防ぐために、整骨院に通いマッサージや電気治療、テーピングを行う。治療後は、痛みが和らぐものの、練習すると痛みは再発した。それから4年間、痛みが完全に治まる事がなく、マッサージ等の治療で痛みを凌ぐ生活が続く。 患者は陸上強豪校の中学に進学する。練習の内容が激しくなり、有痛性外脛骨に加えシンスプリントを発症する。シンスプリントおよび有痛性外脛骨の痛みで、思い切り走るのも出来ない程悪化してしまう。 病院を再度受診したところ、医師から「手術をした方がよい」と申告される。しかし、患者は全国大会を目指しており、出来る限り手術をしたくない考えだった。 そんな折、知人から当院の事を聴き、藁をもすがる思いで来院する。 有痛性外脛骨とシンスプリントの施術経過 1診目 患者の外脛骨部を触診する骨の突出が見られ、圧痛も強く出ていた。(下写真参考) 患者の体に以下の異常を確認する。 外脛骨の突出・熱感シンスプリント足根骨のアライメント異常下腿アライメント異常 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、足根骨アライメント調整、アキレス腱弛緩調整 2診目 患者から「治療後に練習してみた。今までの感覚と全然違う。痛みはまだあるものの、すごく走りやすくなった」との報告。 足根骨のアライメント異常 上記の異常消失。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、足根骨アライメント調整、アキレス腱弛緩調整、 下腿内旋変位調整 治療前、歩行・走行で外脛骨に引きつるような痛みを訴えていたが、その疼痛は消失した。 施術室内で再現できる痛みがすべて消失したので、運動中の状態を確認するように伝えた。 3診目 患者から「走る時の外脛骨の痛みは消失したが、ハードル練習で強くジャンプすると痛みがあった」との報告を受ける。 外脛骨の突出・熱感 下腿アライメント異常 上記の異常が消失。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼下腿アライメント調整、足根骨アライメント調整、アキレス腱弛緩調整 4診目 患者から「外脛骨の痛みはほぼなく、ハードルの練習をした時も大丈夫だった。シンスプリントも多少痛みはあるが、以前程ではない」との報告を受ける。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節・股関節アライメント調整、足根骨アライメント調整、下腿内旋変位調整、腸腰筋弛緩調整、アキレス腱弛緩調整 5診目 患者から「外脛骨の痛みは全くなくなった。部活でハードな練習が続いたが、大丈夫だった」との報告を受ける。 シンスプリント 上記の異常が消失。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼腸腰筋弛緩調整、アキレス腱弛緩調整 、足根骨アライメント調整、下腿内旋変位調整 有痛性外脛骨に悩んでいた女の子の感想 シンスプ、外けい骨 特になし 治らないと思っていたシンスプも痛みが引いてきて、外けい骨も手術せずに済んだのでとても嬉しいです。 私と同じ症状をもっている人は「休めないと痛みはとれない」と思いがちだと思いますが、ここの施術を受けたらきっと治ります。 有痛性外脛骨は『骨』を整える必要がある 今まで病院などで有痛性外脛骨を治療しようとした方なら、経験があるでしょう。それは「足の筋肉のマッサージ」です。もっと詳しく言うと「後脛骨筋のマッサージ」です。 一般的に、外脛骨は足のふくらはぎから伸びる後脛骨筋が付着しており、その筋肉が緊張することで痛みが出ると言われています。 なので、有痛性外脛骨の治療では、この後脛骨筋を緩めるためのマッサージがよく行われるのです。もちろん、筋肉を緩める事は重要です。 しかし、この筋肉のマッサージでは”根本的”に”早期”に治らないのです。 それでは治療で何が必要なのか?それは『骨』の治療です。有痛性外脛骨になる子のほとんどは、足根骨のアライメント異常が確認できます。 アライメント異常とは、骨の位置関係に異常をきたしているという事です。それを数ミリの単位で整えていくのです。 そうすると不思議な事に、重度の有痛性外脛骨でも早期に回復出来るのです。今回の患者さんも4年間も有痛性外脛骨に悩んでいましたが、このアライメント異常を整えた事で5回という超早期に痛みを克服できたのです。 当院には、外脛骨に悩んでいる子ども達がよく来院されます。ほとんどがスポーツをしている子ばかりですね。痛みを耐えながら練習をしていたり、痛みが耐えられなくなり部活を休んでいたり…。そして、ついには、病院で「手術しかない」と言われてしまった子もいます。 しかし、私の経験上、そのように言われたしまった子でも、手術なしで痛みを克服できる事がよくあります。 私は手術を否定している訳ではありませんが、それ以外にも痛みを取る手段があるという事を知っておいてほしいのです。 特に、「〇〇までに治したい!」「〇〇の大会に出たい!」という目標がある子子には尚更そう知っておいてほしいです。 有痛性外脛骨は適切な治療さえすれば、早期に治るものです。 上記のような目標がある子は、手術の選択をする前に一度私を頼ってきて欲しいです。治療法はたくさんあります。絶望する必要は全くないですからね。 どこに行ってもよくならなかった人こそ何とかしてあげたい!という強い思いを持って私が日々治療に励んでいる事をみなさんに知っておいて下さい^^
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