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    この記事は、シンスプリントで走る事が出来なくなった女子中学生が部活に復帰できるまでの治療経過を詳し記しています。 実際の患者さんの感想をご紹介しながら、「シンスプリントを治すための重要な治療ポイント」についても詳しく解説していきます。 シンスプリントで思い切り運動できない方にとって、きっと希望が持てる記事ですので、ぜひ最後までご覧になってください。 7か月も痛みに悩み、ついには日常生活にも支障が出るようになる 『患者』 10代、女の子、陸上部所属 『症状』 脛内側の痛み、シンスプリント 『来院経緯』 患者は陸上部に所属しており、練習のランニング中に足の脛の内側に痛みを感じる。そのまま痛みを我慢し練習を続けたところ、痛みの度合いが日に日に増すようになる。 整形外科に受診したところ「シンスプリント」と診断を受けた。病院では湿布の処方のみであったため、近所の整骨院で治療を受ける。痛みはその場では良くなるものの、練習をすると痛みは再発した。 はじめ脛の内側にあった痛みが、脛の外側にも広がるようになり、歩行時、坂や階段など日常生活での動作でさえ強い痛みを感じるまで悪化。 これにより、部活の練習が困難になる。近日中に陸上の大会を控えており、このままでは出場も危ぶまれる状況であったため、これを見兼ねた患者のご両親が、インターネットで当院の事を調べ、来院を決意。 シンスプリントの治療経過 1診目 患者は、ランニング中はもちろん、ランニング後に特に痛みが出現し、ジャンプした着地の際にも同じく痛みが出るようであった。 患者のシンスプリントの圧痛点を調べたところ、通常のシンスプリントよりも広範囲に圧痛が見られた。また足の内側だけでなく、外側にも圧痛を確認した。 患者の体に下記の異常を確認する。 脛骨内側の圧痛足関節の可動域低下下半身のアライメント異常内臓疲労 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼内臓調整、下半身アライメント調整、足関節調整 2診目 患者から「下腿外側の痛みは消失した」とのこと。下腿内側の圧痛はまだあり、痛みの範囲も前回と同様である。 下半身のアライメント異常 上記の異常は消失。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼内臓調整、下半身アライメント調整、足関節調整 3診目 今まではジョギング程度の軽い負荷であっても、シンスプリントに激痛が走っていたようであるが、今回練習をはじめたところ軽い疼痛のみであったようだ。脛内側の圧痛範囲が減少(下画像参照) 足関節の可動域低下 上記の異常は消失。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼内臓調整、下半身アライメント調整、足関節調整 5診目 患者から「練習後にのみ少しだけ痛みを感じる」との報告を受ける。ハードルの練習中にも少し痛みが出たようであるだが、痛みがあらわれたのはその時のみだけで、すぐに引いたとのこと。明日が陸上競技大会ということであるが、問題なく出場できるようである。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼内臓調整、下半身アライメント調整、足関節調整 6診目 陸上競技大会に問題なく出場出来たとのこと。競技中に痛みは全く出なかったが、競技後に多少の痛みを感じたようだか、それもすぐに引いたようだ。 脛骨内側の圧痛 上記の異常は消失。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼内臓調整、下半身アライメント調整、足関節調整 7診目 練習後のシンスプリントの痛み消失。前回同様、圧痛は確認できない。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼内臓調整、下半身アライメント調整、足関節調整 今回で治療終了とし、次回からは1か月に1度のメンテナンス期に移行する旨を伝え、治療終了。 シンスプリントに悩んでいた女子学生の感想 左足首のねんざ左足のシンスプリント 特になかった 先生が優しくって、痛いと言ったらいろいろしてくれた。 治療は痛いけど、しっかり治る。 お名前:北村、住所:大阪、ご年齢:13歳、ご職業:中学生 【考察】シンスプリントの原因 今回の患者さんは、なんと7か月も前からシンスプリントの症状に悩んでいました。しかも、治療院に行っても良くならず、当院に来た時には、歩く事も痛い状態でした。 その証拠に、一般的なシンスプリントよりも痛みの範囲が広がっており、脛内側のほとんどの部分に圧痛を訴えていました。 ここまで悪化した理由は、痛みを我慢しながら練習に取り組んでいたからでもありますが、他にも痛みを悪化させていた原因があったのです。それを7か月間も見過ごされたままであったため、ここまで痛みが悪化したと言えるでしょう。 彼女のシンスプリントを重症化させていた原因のは「足のねじれ」だったのです。それでは、次の章でこの原因について詳しく解説していきます。 足の捻じれによって、痛みは悪化する 彼女の「足の捻じれ」を具体的に言うと、大腿が内に捻じれていて、下腿が外に捻じれていたのです。 通常、足の良肢位(一番負担のない姿勢)は、大腿部が外側、下腿が内側を向いています。ですが、彼女はそれが反転していたのです。 これにより、足への負担は強くなり、シンスプリントの痛みを悪化させていました。後は、腓腹筋やヒラメ筋の調整を丁寧に継続して行いました。すると足内側の圧痛の範囲がどんどん狭くなり、最終的には圧痛がすべて消え去りました。 ちなみに彼女の場合、足関節の可動域も低下しており、その可動域を上げる事で、足の運びも滑らかになりました。陸上選手にとって、この滑らかさはパフォーマンス上昇にもつながるため、とても喜んでいただけました^^ 彼女の足の捻じれはなぜ出ていたか?というと、そもそもの原因はこの「足関節の硬さ」にあります。足関節は足にかかる負担を減少させるクッションの働きをします。ですが、彼女の足関節は硬く、その働きがあまり機能していませんでした。 そのため、その負担を軽減させるために膝や股関節を多く使っていました。これにより、足に変な癖がついてしまい、足の捻じれに繋がっていたというわけです。 これらを全て取り切る事で、7か月間痛かったシンスプリントが改善したのです。 シンスプリントに悩んでいる方へメッセージ シンスプリントはよく走る競技をしているスポーツ少年・少女によく発症します。これはよく頑張って練習している証拠ですが、ここで「まだやれる!」と痛みを我慢して練習を続けてはいけません。というのも、シンスプリントは疲労が足にたまると、骨折を引き起こす事もあるからです。今回の患者さんは幸いにも、骨折までは悪化していませんでしたが、それも練習をそのまま続けていたら、きっと時間の問題だったでしょう。 確かに、スポーツを頑張っている方にとって、「練習を休む」というのはなかなかツライ事だと思います。ですが、何事も体が資本です! 当院でも、シンスプリントが重症の場合、「練習注意」をお伝えする事もありますが、それは「数か月」というった長い期間の話ではありません。少なくとも数日~1、2週間といったところです。 なので、この期間にしっかり治してしまい、再発を恐れずに練習が出来るようお手伝いさせていただきます!治療して再発、また治療して再発、と悩んでいる子供達は、私を頼ってきてください。 どこにいっても良くならなかった人たちを、治してあげたい!という使命を持っている私が何とかしてみせますからね^^

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