この記事は、三角骨障害に悩むバレエダンサーがトゥシューズを履けるようになるまでの治療経過を詳し記しています。 実際の患者さんの感想もご紹介しながら、「三角骨障害を治すための重要な治療ポイント」についても詳しく解説していきます。 病院で「手術」のお話が出ている方にとって希望となる内容だと思いますので、ぜひ最後までご覧になってください。 “痛み止めの薬”を飲まないとバレエの練習が出来なくなる。 「患者」 女性、20代、学生 「学生」 三角骨障害 「来院経緯」 患者は幼少のころよりバレエを習い、芸術大学のバレエコースに進学する。毎日のように授業でハードな練習を続けた事で、右足首に痛みを感じるようになる。整形外科を受診したところ「三角骨障害」と診断を受ける。 患者は以前にも左足の三角骨障害を発症しており、その時は手術で三角骨を取り除いた。しかし、術後の安静期間やリハビリ期間を含めると、元通りの状態になるまでに半年の期間を要したため、今回は手術以外の方法で治したいと決める。 整骨院でマッサージや体幹ストレッチ、鍼灸院やカイロプラクティックなど、複数の治療院を転々と通う。その場は少し良くなるものの、練習をすると痛みが再発するため、練習中は痛み止めの薬を服用するようになる。 そんなある日、バレエのレッスンでいつも通り三角骨に痛みがあったにも関わらず、その後ヒールの靴で長時間歩きまわった。その日の夜は激痛で寝る事が出来ず、痛み止めを服用する程であり、これを境に三角骨の痛みがさらに悪化してしまう。トゥシューズを履いて練習するのは10分が限界で、歩行時にも痛みを感じるほどになる。 そんな折、同じバレエ科の同じく三角骨障害に悩む友人が、当院で完治したという話を耳にし、来院することを決意する。 三角骨障害の治療経過 1診目 患者が痛みを訴えている箇所は右足関節の後面である。(下写真参考) 次にバレエ動作の確認を行う。患者はルルべとポワントで痛みを訴えた。特にポワントでは強い痛みがあり、足関節の伸ばしにくさを同時に訴えた。(下写真参考) 足関節の可動域低下股間節の可動域低下下半身の捻じれ内臓疲労自律神経の乱れ 患者の体に上記の異常を確認する。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼内臓調整、股関節調整、足関節アライメント調整 2診目 患者から「歩行時の痛みが緩和した。バレエのレッスンではまだ痛みを感じるが、以前程ではない。」との報告。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼内臓調整、腹膜調整、股関節調整、足関節アライメント調整 3診目 患者から「この1週間は調子が良い日が多かった。痛み止めを服用しない日が3日間あった。ただ、レッスン後は少し痛みがあった。」との報告。 ルルべでの痛みは消失し、現在はポワントをした時だけ痛みが出るとのこと。足関節はかなり伸ばしやすくなったようだ。 股関節可動域低下下半身の捻じれ 上記の異常は消失。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼内臓調整、自律神経調整、股関節調整、足関節アライメント調整 4診目 内臓疲労 上記の異常は消失。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼自律神経調整、股関節調整、下腿内旋変位調整、足関節アライメント調整 6診目 患者から「痛みはなく、調子良く踊れている。」との報告を受ける。レッスン後に感じていた痛みと関節をのばした時の引っかかりも消失。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整腹膜調整、股関節調整、足関節アライメント調整、アキレス腱弛緩調整 次回から3週間に1度のメンテナンス期に移行する旨を伝え、治療終了。 三角骨障害に悩んでいたバレエダンサーの感想 またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?4年前くらいから、たまに強く痛みが出ていた右足の三角骨が急に痛みが増した。左足は手術で取っていたが、右は色々な整骨院で治療を受けていた。 特に心配はなかった。 施術を受けるたびにどんどん痛みが和らいでいくのが嬉しかったです。「ちゃんと治せるからね」と言ってくださって、とても安心して施術を受けれました。 痛くて痛み止めを飲んで練習していたときは辛かったけど、先生が1ヶ月程でほとんど痛みのないところまで治してくださり、あんなに痛かったときが嘘みたいです。三角骨のことだけでなく、脚のむくみや便秘の治療もしてくださったのが嬉しいです。ずっと痛くて悩んでいので、痛みなく踊れることがとても嬉しいし、練習も楽しいです。もっと早くここを知っていたら左足も手術しなくて済んだのにと思いました。 【考察】三角骨障害の痛みは身体の疲労と連動する 今回の患者さんは、長い間三角骨障害に悩まされていました。それは4年にも及ぶ日々です。 この間、痛みを放置したわけでなく、三角骨障害を治すために多くの治療院で積極的に通院したそうです。それは以前にも三角骨障害の手術を経験し、「もう手術をしたくない」と思いからでした。ですが、治療後少し痛みは緩和するものの、次にレッスンを行うと元通りになるという事の繰り返しでした。 彼女の場合、4年間も三角骨障害に悩まされていましたが、実は4年間常に痛みがあったというわけではありません。痛みには波があり、全く痛くない日もあったそうです。ですが、コンクール前などで練習がハードだったり、体調が悪く疲れている時は、三角骨の痛みが強く出ていました。 実は、このように痛みが一定でない場合は、“患部だけが痛みの原因でない”という事が考えられるのです。 彼女は21歳とは思えない程、下肢のむくみが酷く、足の冷えが強く出でいました。そして、自分でも「足のむくみが強いと、三角骨の痛みが強くなる気がする」と問診で言っていました。その他にも疲れが溜まっていると、痛みも強く感じる事が頻繁にあったそうです。 そうなんです。体に不調があると痛みを強く感じる事はよくある事なのです。 例えば、疲れや不調があると喉が痛くなる方っていますよね。それ以外にも、頭痛が出る方、熱が出る方、肩こりが出る方など…。疲れや不調がある事で、体の一番弱い部分に症状が出るのです。 これは痛みにも同様の事が言えます。彼女の場合、もともと三角骨が悪く、授業でも足を酷使するため、疲れが溜まると、足首に痛みが出るのは当然の事なのです。 そのため、いくら患部(三角骨)の治療をしても、体に疲労が溜まると、また痛みを繰り替えしてしまうのでした。次の章では、この「体の疲労」について詳しく解説していきます。 三角骨障害は患部だけ治療をしても治らない 彼女には“足のむくみ・冷え”があり、体の疲労感もありました。そして前述したように、これらの症状があると三角骨障害の痛みを強く感じていたのです。 「足のむくみ・冷えを取るためにフットケアをすれば良いだろう」と考えられている方も多いですが、これらはフットケアだけでは解消されません。それは、足のむくみや冷えは『自律神経の不調』と『内臓疲労』が原因だからです。またこれらは足のむくみや冷えだけでなく、 「身体の緊張が抜けない」「疲れが取れない」 という不調も生じさせるのです。 特に、内臓疲労があることで、体の冷えを生じさせ、筋肉や関節に疲労物質をため込んでしまいます。そのために、一度痛みがでたら、すぐに回復しない状態に陥ってしまうのです。 彼女の治療はまず、自律神経を整え、内臓疲労を解消し、痛みが治りやすい土台作りを行いました。症状が軽い方であれば、これだけでも痛みの改善に繋がる事がよくあります。 そして、それに加えて、足の捻じれや股関節・足関節の可動域低下を整えました。実はこれも体に疲労をもたらす原因のひとつです。足の捻じれや股関節・足関節の可動域が低下していると、その周囲の筋肉に不必要な負荷をかける事になるためです。 三角骨以外のこういった部分は、整形外科などの病院や多くの治療院ではなかなか診てもらえない事が多いです。そもそも痛みと関係ないと考えられる場合もあります。 ですが、今まで三角骨障害を沢山診てきた私からすると、体が治りにくい状態ではいくら頑張って治療をしても治らない、という事はよく知っています。 今回の彼女も、はじめは三角骨部分と一見関係ないと思われる「自律神経」や「内臓」の治療をしましたが、それも痛みが治るための布石なのです。 それが上手くいったことで、4年間も悩んだ三角骨障害がこれほど早く改善したとういうわけなのです。 三角骨障害に悩んでいる方へメッセージ 私は今まで三角骨障害に悩む方、子供達を沢山治療してきました。そして、その中の多くの方が病院でも「治す事が難しい」と言われ、手術の話が出た過去があるのです。 ただ、正直に言うと、私は手術に完全に反対ではありません。 三角骨を完全に除去し、リハビリ期間をしっかり要して、スポーツ復帰を目指すのもひとつの手だと考えています。 ただし、私の経験上、手術をしなくても痛みを取り除ける場合の子でも「手術」の選択を迫られている事がよくあります。また、かなり難治性の三角骨障害でも、治療をする事で改善する事もよくあります。 そういった場合、数か月かかるリハビリ期間は必要ないですし、その期間はもったいないです。なので、手術を選択する前に、まずは違う方法も試してほしいのです。 そして、他の治療院や病院で「治す事が難しい」と言われた方こそ、今まで難治性三角骨障害を相手にしてきた私を頼ってきてほしいと思います。 鍼灸師という国家資格を有し、長年の経験を積んできた私が西洋医学的 な観点、東洋医学的な観点、両方の視点から診る事であなたの痛みを何とかしてあげたいと思っています。
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この記事は、3か所以上の治療でも改善しなかった坐骨神経痛が、痛みと痺れを全く感じなくなるまでの治療過程を記しています。 実際の患者さんの感想もご紹介しながら、「坐骨神経痛を治すための重要な治療ポイント」についても詳しく記載していきます。 もし、「マッサージ」「ストレッチ」「電気治療」でも一向にお尻の痛み・足の痺れが改善せずにいる方は、ぜひ最後までご覧になってください。 産後に坐骨神経痛を発症し、育児もままならない状態に 「患者」 女性、30代、会社員 「症状」 坐骨神経痛(梨状筋症候群)臀部からふくらはぎにかけての痛み・しびれ 「来院経緯」 患者は、赤ちゃんを座って抱っこしている際に、右ふくらはぎにムズムズとした痛みのような違和感を感じる。1週間後、そのムズムズした違和感は ズキズキした痛み・痺れに変わっていき、ふくらはぎからお尻にまで広がりを見せた。これらの症状のため、子供の抱っこや遊びが満足に出来なくなってしまう。 患者は整形外科を受診し、診察の結果「坐骨神経痛」と診断を受ける。病院では、電気療法、牽引、湿布などの治療を4か月受けたが、症状に変化は見られなかった。 次に、整体院を受診する。そこでは「出産による骨盤の歪みが原因」と言われ、整体やストレッチなどの治療を2か月続けたが、そこでも症状が軽減することはなかった。その後、鍼灸院に1回だけ通うも、症状に変化は見られず、通院することを断念する。 発症から10か月、 ネットや本で調べたストレッチ、体操を試みるが 、痛みの改善はおろか以前に比べ症状は徐々に悪化していった。そんな折、web上で当院のHPを見つけ、口コミや当院の方針を見て来院を決意する。 坐骨神経痛の治療経過 1診目 側弯(軽度)腹膜の短縮大腰筋の過緊張 患者の体に上記の異常を確認。 また、臀部の梨状筋(りじょうきん)に圧痛もあり、これを触る事で下肢の鈍痛も強まった。このことから「梨状筋症候群による坐骨神経痛」と判断した。 治療:曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼女性ホルモン調整、内臓(胃・腸)調整、大腰筋調整 2診目(初回から4日後) 患者から「治療の1日後、しびれがすごく治まってきた。長時間の座位では症状が出るものの、以前程ではない」とのこと。 治療:曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼女性ホルモン調整、骨盤アライメント調整、大腰筋調整 3診目(初回から7日後) 患者から「ふくらはぎのしびれは緩和したが、今は太ももの裏側にしびれが出ている」とのこと。 治療:曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼ホルモン調整、骨盤アライメント調整、大腰筋調整 4診目(初回から15日後) 腹膜の短縮 上記の異常が消失 治療:曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼ホルモン調整、大腰筋調整、腸腰筋調整、腸脛靭帯調整、背部兪穴にお灸 6診目(初回から3週間が経過) 患者から「ふとももの裏がピリッとした痛みが走るが、しびれはほとんど感じない」とのこと。 大腰筋の過緊張 上記の異常が消失 治療:曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼女性ホルモン調整、大腰筋調整、背部兪穴にお灸 9診目(初回から1か月と1週間が経過) 患者から「日常は問題なく過ごせているが、ふとした時にふとももの裏側に軽い痛みと突っ張りがある」とのこと。 治療:曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼ホルモン調整、大腰筋調整、腸腰筋調整、内臓調整 11診目(初回から2か月が経過) 患者から「痛みとしびれはもう感じない。」とのこと。 側弯(軽度) 上記の異常が消失 治療:曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼ホルモン調整、大腰筋調整、腸腰筋調整、 次回から1か月の1回のメンテナンス期に移行する旨を伝え、治療終了。 10か月間も坐骨神経痛に悩んでいた方の感想 お尻からふくらはぎにかけてのシビレ、痛み また心配はどうやって解消しましたか? HPを見ました。保険診療をまず行ってみて、どうしてもダメな方が来院してくださいという貴院の方針を読み、信頼できると思いました。 痛みの原因を一つに絞らず、施術の中で様々な原因を探ってくださったと感じました。丁寧かつ親切で、とても頼りになりました。 痛みの原因が分からず、色々なところへ通ったり、ネットで検索してお困りの方、ぜひお世話になると良いと思います。 また何かあった時、ぜひ来ようと私は思います。 【考察】「骨盤の歪み」にも原因はある 今回の患者さんは約10か月前から症状が現れ、多くの治療院に通われていました。治療院では「骨盤の歪み」を何度も指摘されたようで、骨盤調整や腰回りのマッサージ・ストレッチをメインに行っていたようです。ですが残念ながら症状の完治は見られませんでした。 確かに、今回の患者さんのお身体をチェックした際に、「骨盤の歪み」は確認できました。そして、それによって坐骨神経を圧迫しやすい状態にありました。ですが、だからといって骨盤だけを整えるだけでは、全く効果はありません。もし整えたとしても、すぐに元通りの状態に戻ってしまうでしょう。実は、骨盤の歪みには原因がいくつもあるのです。そしてそれを解消しない限り、骨盤の歪みは一向に改善されないのです。それでは今から、その原因を解説していきます。 坐骨神経痛は「原因特定」することで早期に改善する 「骨盤の歪み」が生じるのはいくつも原因があります。以下はその原因の中の一部です。 側弯腹部のインナーマッスルの過緊張内臓下垂股関節の歪み下肢の捻じれ ザっと上げるだけでも、これだけあります。しかも、これらの原因が重なり合って生じる事もあるため、まずはその原因を特定する事が治療の第一歩なのです。 原因を特定せずに、「骨盤を整える治療」だけをしても、その場は良いかもしれませんが、またすぐに再発してしまうのです。 今回の患者さんも「なぜ骨盤の歪みが生じたのか?という原因特定がされないままの治療だったため症状が一向に改善しない状態だったのです。 それでは、何が原因だったのか?それは2つあります。まず一つ目は「大腰筋の過緊張」です。 大腰筋とは腰椎から骨盤を通り、脚まで伸びている筋肉なのです。この筋肉が左右アンバランスに緊張することで、骨盤のズレが生じていたのです。ただ場所が深層にあるため、マッサージやストレッチではなかなか刺激をすることが難しい筋肉です。加えて、鍼を刺すにしても、長鍼を使い、深層の大腰筋にまで深く刺入しないと効果はなく、強刺激なので患者さんの体に負担がかかってしまいます。 当院では、この大腰筋を一瞬でふにゃふにゃにする独自の治療法があり、産後10か月のお体にも負担なく治療をすすめることが出来ました。 もう一つの原因は「側弯」です。 脊柱に歪みが生じているため、それによって骨盤の歪みが出ていました。側弯の治療は、専門家の中でもかなり限られた人でしか治療の効果が見られない、という程難しい治療です。当院でも、治療を開始してから11診目でやっと変化があったくらいです。「11回」というと、きっと多くの方が「そんなにかかるの??」と思われたでしょう。 ただ、手前味噌ですが、側弯症をこの11回で変化させるのは、全国を探してもかなり少数だと思います。 側弯の改善させる事で、「骨盤の歪み」を解消し、それによって坐骨神経の圧迫部位をなくす事が出来たのです。 このように、坐骨神経は原因を特定する事が治療の第一歩なのです。それによって早期の改善が見られるからです。もし、それが出来ていない、闇雲に治療を続ける事になり、結果的に治療期間の長引き、症状の悪化を招いてしまうのです。 梨状筋症候群に悩んでいる方へメッセージ ここまで読んでいただくと、「坐骨神経痛って奥が深いんだな~」と思っていただけたのではないでしょうか?坐骨神経痛はすごくポピュラーな疾患で、発症する方も多い疾患ですが、人によっては原因は大きく異なるのです。その原因の一つである「骨盤のズレ」でさえ、それにも原因があります。 ですが、その原因さえ特定してしまえれば、何か月も何年も悩む必要のない疾患なのです。 この記事をご覧の方の中には、長期間その痛みを抱えている人も少なくないと思います。「いつまでこの痛みを耐えないといけないの?」「もし、このまま治らなかったらどうしよう…」と不安に思っている方もいるでしょう。 ですが、安心してください^^きっと、今までの痛みがきっと嘘のようにラクになるはずなので、希望を持って下さいね。 鍼灸師という国家資格を有し、長年の経験を積んできた私が 西洋医学的な観点、東洋医学的な観点、両方の視点から診る事であなたの痛みを全力で解消させて頂きたいと思います。
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この記事は、2年以上も足底筋膜炎で歩く度に激痛を感じていた陸上部の少年が思いきり走れるようになるまでの過程を記しています。 少年の感想・口コミも交えながら、足底筋膜炎を治すための重要な治療ポイントとは?についても詳しく記載していきます。 「インソール」「マッサージ」を続けても一向に足裏の痛みが治らず、不安を感じている方は是非、最後までご覧になってください。 インソールやマッサージで治らず、走る事も出来ない状態に 【患者】 10代、男性、陸上の短距離選手 【症状】 両足の足底筋膜炎 足底の痛み、腫れ 【来院経緯】 発症は2年前。 部活で『片足立ちの状態から屈伸をする』という筋トレを毎日続けたことで、両足の踵(かかと)に痛みを感じるようになる。はじめは我慢できる程度の痛みであったため、患者はそのまま練習を続けた。その後、近所の整骨院を受診し、マッサージやストレッチ、鍼灸治療を何度か受けたが改善しなかった。また、違う治療院にも何度か通院したものの、症状に変化はみられなかった。すると、症状はどんどんと悪化していき、3か月後には痛みが足底全体に広がりをみせた。 また、走る練習を繰り返すことで、足底の筋肉が硬く張ってきて、足底の腫れ・硬結もみられるようになる。 その後、整形外科でレントゲンを撮影し、医師からは「足底筋膜炎」と診断を受ける。病院でオーダーメイドのインソールを作成し、それを着用して練習を続けるが、症状は一向に改善しなかった。それからは、どんな治療をしても足底の痛みは改善せず、患者は治療院や病院に通う事を断念。発症から2年が経過し、患者は中学3年に進級する。走りこむ練習をすると両足の裏が腫れあがり強い痛みが出るため、走る練習は一切せずに筋トレ中心のメニューを行っていた。そんな状態でも患者は陸上の全国大会に出場し、ジュニアオリンピックにも出場した。高校がスポーツ推薦で決まり、練習内容も今まで以上に厳しくなる事が予測される中、患者は「この足の状態で、高校の練習に付いていくことが出来ないのではないか。」と危惧の念を抱くようになった。そんな折、同じ部活の友人から当院の治療で足の痛みが全くなくなった、という話を耳にする。 患者は「高校生になるまでに少しでも足の状態を良くしたい」と思い、友人の口コミを信じて当院に来院することを決意する。 足底筋膜炎の治療経過 初回 ①足底の圧痛②足底の腫脹(下写真参考)③股関節・膝関節の捻じれ④足指の可動域低下⑤腹部の緊張 患者の体に上記の異常を確認。 赤〇の広範囲が痛みを訴えている箇所であり、触診で明らかな腫脹を確認した。写真は左足だが、右足も同様の状態であった。患者から「2か月後の2月に高校の陸上練習が始動するため、それまでに治したい」との要望を受ける。治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、下腿循環調整、アキレス腱調整 2診目(初回から2日後) 足底の圧痛は減少したものの、まだ痛みや腫脹は確認できる。治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、下腿循環調整、アキレス腱調整 、腸脛靭帯弛緩調整 5診目(初回から11日が経過) ①足底の圧痛 初回に確認された上記の異常が消失。患者から「一昨日、体育でサッカーをした。今まではサッカーの後は足裏がパンパンに張って痛みが強く出ていたが、今回は足裏が腫れあがる事はなかった。」と報告を受ける。治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、下腿循環調整、アキレス腱調整 、腸脛靭帯弛緩調整 8診目(初回から24日が経過) ②足底の腫脹 初回に見られた上記の異常が消失。 初診時、足底の腫脹によって皮膚が張り詰めていたため、患者の足底には皺が一切なかった。しかし、腫脹が消失したため、患者の足底に皮膚に皺が入っているのがよく分かる。特に右足はそれが顕著に出ている。患者から「自分で足裏を見ると、今までと足の形が違ってきているのがよく分かる。走る時の痛みも以前ほど感じなくなっている」との報告。治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、下腿循環調整、アキレス腱調整 、腸脛靭帯弛緩調整 12診目(初回から1か月と10日が経過) ③股関節・膝関節の捻じれ 初回に確認された上記の異常が消失。患者は陸上練習を再開できるまでに改善。また、スパイクシューズを履いて練習出来るようになる。患者から「競技場に行き、スパイクを履いてトレーニングをした。久しぶりにスパイクを履いて、何本も短距離を走ったが、痛みや足裏の腫れはなかった。左足が多少違和感ある程度であった。」との報告を受ける。以前までスパイクを履いて練習すると100m×3本だけで激痛があったようだが、今回はそれもなかったようである。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、足指アライメント調整、腸腰筋調整、殿筋弛緩調整 16診目(初回から2か月が経過) ④足指の可動域低下⑤腹部の緊張 初回に確認された上記の異常が消失。治療開始から2か月、患者が治したい期日であった2月に入る。患者から「高校の部活に1日参加したが、足裏の痛みはなく思い切り走る事が出来た」との報告を受ける。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、足指アライメント調整、腸腰筋調整、アキレス腱調整次回から1か月に1度のメンテナンス期に移行する旨を伝え、治療終了とした。 2年間も足底筋膜炎に悩んでいた患者さんの感想・口コミ またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?足の裏の痛みがありました。くつのソールを作ったりしていました。 友達が行っていたので、大丈夫でした。 すごくいたいですが、終わったら体がかるくなっていたりと、すぐに変化を感じることができました。 今まで、だましだましやってきたけれど、今はのびのび楽しく走れるので、最高にうれしいです。いろいろ学ぶこともあったので、良かったです。今シーズン10秒6台を出せそうです。 【考察】足底筋膜炎は「足底」に原因はない 初診時、彼の足底は腫れがとても酷く、私が今まで見てきた足底筋膜炎の中でも特に重度の状態でした。今まで両足に足底筋膜炎を抱え、「よく陸上を頑張ってきたね…」と感心する程でした。 ですが、彼はここまで重症化するまで、ただ治療をせずに放置していたわけではありません。 今まで治療院や病院に何か所も通い、沢山の治療を受けたにもかかわらず、全く症状は改善しないまま、どんどん痛みが悪化していったのです。 最後には、”治療”に希望が見いだせず、すべての病院の通院を断念してしまいました。 これから高校に入り陸上競技を続けていく未来がある彼にとって、何をしても治らない状況はとても不安に思ったはずですし、ツライ想いもしたと思います。今までの治療で治らなかったぶん、当院を受診するのもきっと勇気が必要だったはずです。 ですが、初診の時点で、私は「彼を治してあげられる」と確信したので、それをはっきりと伝えました。 それでは、なぜそう確信できたのか?それは、初診の時点で”痛みの原因”を特定できたからです。 今まで彼はインソールや足のマッサージ、ストレッチなど、足底に対してのアプローチを続けてきました。彼に限らず、足底筋膜炎は上記の施術をされるのが一般的です。 ですが、実はこれらの施術では、足底筋膜炎は治りません。それは足底筋膜炎は「足底に原因がない」からです。 原因でない部分をいくら治療しても、痛みが治らないのは当然の話です。足底筋膜炎の施術で最も重要な事は、「痛みの原因を特定したうえで治療をする」ということです。 彼の場合は、それを初診で特定できたため、たった2か月という短い期間で思い切り走れるまでに改善したのです。 それでは、彼の原因はどこにあったのか?この原因について次の章で詳しく解説していきます。 「足の指」は身体の重心移動に必要不可欠 ずばりお伝えすると、彼の根本原因は「足指の可動域の低下」でした。 股関節、膝関節や足関節は、足にかかる負担を軽減させるためのクッションの働きをしています。ですが、それ以上に足への負担を軽減させる力を持っているのは「足の指」です。 つまり、 足の指の可動域が悪いと、足底に必要以上の負担がかかってしまうのです。 足指は、足の重心を安定させたり、歩く時や走る時の滑らかな重心移動に必要なもので、特に”親指”と”小指”は、踵と共に足を支える三角形の二つの頂点に位置し、重心の制御と大きく関係しています。 彼の場合、この二つの頂点がほとんど機能しておらず、重心が踵や足底にばかり乗っている状態でした。「走っていると足底がパンパンに腫れてくる」というのは、まさに足の重心移動がうまく出来ていないために現れていた症状でした。この状態が慢性的に続いた事によって、初診の写真のように足底があれほど酷く腫れあがっていたのです。 これでは、いくらふくらはぎのマッサージやインソールを作っても意味がありません。 余談になりますが、足底筋膜炎ではタオルギャザー(足底の筋力増強を目的とした運動)や足底のマッサージなどを勧められる事がありますが、これは症状の悪化に繋がる可能性が極めて高いです。足底に炎症が出ている時に、無理やり動かしたり、強く触るのは炎症を強めるだけです。 原因を特定せず、状況を見極めないうちに、闇雲に治療をするのはとても危険であるというわけです。ですが、原因さえ特定してしまえば、2年間も改善しない状態であったも、たった2か月で思い切り走れるようになるのです。 当院の彼への治療では、この足指の可動域を上げる事をメインに行いました。それだけでも足底の腫脹・圧痛は消失し、そして股関節・膝関節の捻じれを整えた事で、より足底にかかる負担が軽減されました。 これにより、今まで練習時に履くと激痛を引き起こしたスパイクシューズでの練習も叶い、高校入学までに足底筋膜炎を完治させることができたのです。 「歩く事が怖い」から「歩く事が楽しい」に。 「地面に足を付けるのが怖い…」「歩くことさえ怖い…」 これは、ほとんどの足底筋膜炎の方が思う事でしょう。通常、生活をしていて、こんな事を思う事はあまりないはずです。それは歩く事や走る事が出来て当たり前の動作だからです。 ですが、足底筋膜炎の方は、この当たり前の動作の度に、痛みを感じてしまいます。この状態が続くと、歩く事が恐怖に感じてしまうのは当然です。 もし、足底筋膜炎が病院に行って「必ず治る」疾患であれば、この恐怖もそこまで重く感じないでしょう。ですが、足底筋膜炎は人によって原因が異なるため、明確な治療法が確立されていません。病院でも治らずに何年も我慢している方が沢山存在しているのです。 でも、だからといって治療を諦める必要はありません。今まであなたの痛みが治らないのは「痛みの原因」が解消できていなかったからです。 やみくもに治療をするのではなく、まずはあなたの「痛みの原因」を特定しましょう。 そして、その時に頼っていただきたいのは、当院です。私は、今まで多くの足底筋膜炎を施術してきてました。その中で培ってきた経験から、自信をもって「足底筋膜炎の根本治療」をさせていただきます。 なにより私は「どこに行っても良くならなかった人こそ何とか治してあげたい!」という強い想いを持っています。 もう一度、お伝えします。私を頼ってきてください。歩いたり走ったりが当たり前に出来るよう、精一杯お手伝いさせていただきます。
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この記事は、 メニエール病による重度のめまいで、幾度となく嘔吐して、日常生活もままならない女性が完治するまでの過程を記しています。 お薬や生活習慣の見直しを続けても”めまいの再発”が続いている方にとってきっと希望となる記事です。 メニエール病を治すための重要な治療ポイントとは?などの詳しい解説も交えながら、患者さんの改善過程も記しています。 最後には、実際の患者さんの感想もご紹介しているので、是非ご覧ください。 繰り返すめまいで出勤できない状態に 【患者】 50代、女性、主婦(パート) 【症状】 メニエール病 回転性めまい、聴力減少、耳鳴り、吐き気、嘔吐 【来院経緯】 めまいの発症は2か月前。 患者は朝起きたときに、右耳が聞こえにくくなっている事に気づく。その後、ベッドから立ち上がろうとした時に視界がグルグルと回るめまいに襲われる。 酷いめまいが1時間以上続いたため、ご主人の助けを借りて耳鼻科を受診。検査では”聴力減退”が指摘され、医師から「メニエール病」と診断を受ける。 病院では点滴を行い、利尿剤・抗めまい薬・ビタミン剤を処方される。帰宅後、一時的にめまいは解消されたが、その後は頻繁にめまいを繰り返すようになる。 発症してから2週間は調子が悪い状態が続いたため、日常生活にも多大な支障をきたし、 パートにも出勤できなくなる 。 薬でもなかなか改善が見られなかったため、めまい専門の病院を受診する。この病院でも「メニエール病」と診断を受け、違う薬が処方された。 発症してから2か月が経過し、聴覚は比較的戻ってきたが、めまいはまだ頻繁に出る状態が続く。 また、めまいが出ると同時に耳鳴りや耳閉感が現れるため「再び聴力減退をおこさないか?」という不安を感じるようになる。 めまいの発作は少なくても2日に1回はあり、めまいにより何度も嘔吐をする事もあるため、体重も減少する。この状態を見かねたご主人がネットで当院を知り、受診を決意する。 メニエール病の治療経過 初回 頭蓋骨の歪み頸部・腹部の緊張腹膜の緊張胸郭の動き低下 患者の体に上記の異常を確認。 治療:曲池・手三里に接触鍼、大敦に置鍼頸椎調整、自律神経調整、内臓調整、肋骨調整 2診目(初回から2日後) 患者から「施術後に体の軽さを感じた」との報告を受ける。 治療:曲池・合谷に接触鍼、大敦に置鍼頸椎調整、頭蓋骨調整、自律神経調整、内臓調整、背部兪穴にお灸 4診目(初回から1週間) 患者から「今週はめまいが2回しか起こらなかった」との報告を受ける 胸郭の動き低下 上記の異常が大幅に解消。 治療:曲池・手三里に接触鍼、足三里に置鍼頸椎調整、頭蓋骨調整、自律神経調整、肋骨調整 6診目(初回から15日が経過) 患者から「発作的に起こるめまいの回数が減少し、今週は1回も嘔吐しなかった」とのこと。 患者の自覚として、首と背中の緊張が緩んできたという。 頸部・腹部の緊張 施術者としても上記の状態は解消しつつあると確認できる 9診目(初回から22日が経過) 腹膜の緊張頭蓋骨の歪み 上記の異常が解消。 先週は一度もめまいの発作がなかったため、次回からは治療間隔をあけていくように伝える。 治療:曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼頸椎調整、内臓調整、自律神経調整、肋骨調整、背部兪穴にお灸 12診目(初回から1か月2週間が経過) 患者から「この3週間、めまいや耳鳴りを感じなかった」との報告を受ける。 頸椎・腹部の緊張 上記の異常が解消。 症状で生活に支障が出なくなり、今まで通りの生活を送れるようになったようだ。良好な結果が得られ、本人も家族も喜んでいるとのこと。次回からはメンテナンス期に移行する旨を伝え、治療終了。 患者さんの感想・口コミ 回転性のめまい、耳鳴りもありました。時には吐いてしまう事も…。お薬を飲んでおりました。 心配はありましたが、先生がお優しく接して下さいましたので、安心する事ができました。 リラックスして治療を受ける事が出来、時には私を笑わせて、励ましの言葉も頂き、精神的にも身体的にも支えて下さいました メニエール病で本当に辛い時がありましたが、こちらにお世話になり救われました。今では普通に生活が出来、先生には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!! 【考察】メニエール病のめまいと耳鳴りを解消するうえで重要なこと 今回の患者さんであるK・Aさんは、かなり重度なメニエール病に苦しんでおられました。2か月間も繰り返すめまいと耳鳴り、吐き気、嘔吐…、すごくお辛い状態だったと思います。 メニエール病は症状を繰り返す特徴があり、またその症状は不定期に発症します。気圧やストレス、環境の変化などによって発作が起こりやすいと言われていますが、それも定かではありません。 家の外で発症してしまうと、その場から動けなくなってしまうため、家の外に出るのが怖くなってしまう方が多いです。 K・Aさんもまさにこの状態でお悩みでした。今までのような生活が出来なくなり、外にもほとんど出られなくなってしまったようです。 病院では、お薬の処方の他に「ストレスの排除、規則的な食事や睡眠、軽い運動」を勧められていました。そのためK・Aさんは、出来るだけ心身にストレスのかからない生活を送る努力をされていたようです。 確かに、メニエール病を解消するうえで「ストレスの排除」はとても重要です。私もこれは間違いないと考えています。 というのも、メニエール病の原因は「内リンパ液の過剰分泌(内リンパ水腫)」によるものです。そしてそれはストレスによって促進されるからです。 そのため病院でも「ストレスの排除」を進言されるのです。 ですが、ここで重要な事をお伝え致します。 実は、ストレスにさらされても全く体に影響のない方もいるのです。その一方で、メニエール病を発症する方の多くは、ストレスにさらされた時に”通常よりもダメージを受けやすい状態”にあるのです。 つまり、ストレスの感受性が高くなっているという事です。そのため内リンパ液の過剰分泌を引き起こし、めまいや耳鳴りを繰り替えしてしまうのです。 そして、その原因は「身体の疲労蓄積」にあります。身体が疲労していると、少しの運動でも疲れをすごく感じる事がありますよね。メニエール病の方はまさにこの状態であり、それによってストレスの感受性が高くなっていたのです。 それでは、なぜこのような疲労状態に陥ってしまうのか?を次の章で解説していきます。 「自律神経の乱れ」と「胸郭」の関係 疲労には、長期の疲労と短期の疲労があります。 長時間の運動や仕事を続けると、誰でも疲れが出てきます。 そんなとき、十分な休息や睡眠をとることで疲労を回復できる場合は、「短期的・生理的な疲労」であり、特に問題はない疲労です。しかし、十分な休息をとっても疲労が回復しない、全身のだるさや倦怠感が長く続くのは「長期的な疲労」であり、病的な問題になります。 そして、その原因は「自律神経の乱れ」にあるのです。多くのメニエール病の方は、この自律神経が乱れており、免疫力の低下が見られます。 自律神経の乱れは、環境の要素や気温の変化など、沢山の原因が重なる事で引き起こされますが、K・Aさんの場合は「胸郭の動きの低下」によって引き起こされていました。肩が内に入り腰が丸まっている、いわゆる”猫背の姿勢”により、肋骨の動きが阻害され、胸郭がほとんど動いていない状態でした。これにより、肺がしっかりと膨らまず、呼吸がとても浅くなり、自律神経に異常をきたしてしまったのです。 また呼吸が浅くなることで、酸素摂取量が減り、血中の酸素濃度も減るため体力が失われます。それに加え、胸郭の上下に配置されている頸部・腹部の緊張も強まり、身体に疲労が蓄積されていました。 まさに負のループに陥っていたのです。 治療では、この胸郭の動きを正常にし、肺をしっかりと動かす事をメインに行いました。肺が動くことで、呼吸量が増えていき、徐々に自律神経の乱れが整うようになっていきました。また胸郭が正常に動くようになったことで、頸部・腹部の緊張が減少し、体の慢性的な疲労も取れていったのです。 そして最終的には、めまいを繰り返すことなく、完治となりました。 人によって自律神経の乱れる原因は異なりますが、必ず身体にどこかに異常があるため自律神経が正常に働かなくなってしまうものです。今回のように、しっかりと原因を見極められた事で、薬でも治らなかったメニエール病が完治に至ったのです。 メニエール病は早期に治療する事で大幅に改善率がアップします メニエール病にお悩みの方は、常に不安と戦いながら生活をされていると思います。今回のK・Aさんも、当院に来院するまで病院に2か所かかり、それでも治らず不安な思いをされていました。 「メニエール病は付き合っていくもの」と考えられている方もいらっしゃいますが、私はそうは考えていません。 やはり、適切な治療をする事で症状は大幅に改善していくものだからです。なので、もしメニエール病にお悩みの方は是非当院にご相談して頂ければと思います。また、早期に治療を開始する事で改善度は高まるため、現在病院で治療中であっても並行して来ていただければと思います。 諦めないでだいじょうぶです。あなたの症状を良くするために全力で治療に取り組みます。この記事をきっかけに少しでも希望を持っていただけたら幸いです^^
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この記事は、逆流性食道炎によるげっぷや吐き気、食後の胃の不快感と30年付き合ってきた男性が完治するまでの過程を記しています。 「逆流性食道炎を治すための重要な治療ポイント」なども解説も交え説明していきます。そして、最後には患者さんの完治後の感想も記しています。 お薬や生活習慣を見直しても改善せず、 逆流性食道炎の症状が治らずに不安を感じている方は是非ご覧ください。 逆流性食道炎を30年近く患い、ダメ元で来院 【患者】 50代、男性、会社員 【症状】 逆流性食道炎 げっぷ、喉の違和感、呑酸、吐き気、食後の胃の不快感、 【来院経緯】 30年前、患者は胃腸内科で「逆流性食道炎」と診断を受ける。 病院で投薬療法を数年続けるも症状の増悪と緩解を繰り返す。日常生活では、自身で食事の見直しを試みたものの、症状に大きな変化は見られなかった。 その後、病院を何か所も通うが、症状が解消されず、患者は胃の不快感がある状態に慣れる。 発症から30年が経過し、当院に通う患者の奥さんから治療を勧められ、ダメ元で来院する。 逆流性食道炎の治療経過 初回 腹部緊張左右の横隔膜の位置に問題あり頸椎のずれ後頭骨のゆがみ 患者の身体に上記の異常を確認。 治療:曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼内臓調整、横隔膜調整、自律神経調整 2回目(初回から7日後) 胃の状態に変化なし。 前回に比べ横隔膜のずれが大きく解消しているものの、他の異常に変化はみられない。 治療:曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼内臓調整、横隔膜調整、自律神経調整、背部兪穴にお灸 3回目(前回から5日後) 患者かえら「胃の不快感に変化は見られないものの、げっぷの回数が減少した」との報告を受ける。 初回は横隔膜の位置に大きく左右差が見られたが、左右差が少なくなっているのを確認。 治療:曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼。頸椎調整、自律神経調整、頭蓋骨調整、背部兪穴にお灸 5回目(初回から20日が経過) 食後に頻発していたげっぷが消失。それに伴い喉の違和感も減少。 左右の横隔膜の位置に問題あり腹部緊張 上記の身体問題が解消。 治療:曲池・合谷に接触鍼、太衝に置鍼内臓調整、自律神経調整、横隔膜調整、腹膜調整、頭蓋骨調整 9回目(初回から1か月が経過) 食後の不快感が緩解。喉の違和感も減少しつつある。 後頭骨のずれ 上記の身体的問題が解消。 治療:曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼内臓調整、自律神経調整、腹膜調整、背部兪穴にお灸 15回目(初回から2か月が経過) 呑酸が消失し、食後の不快感を感じなくなる。 日によって胃の状態に波があるとのこと。 頸椎のずれ 上記の身体的異常が解消。 治療:曲池・合谷に接触鍼、太衝に置鍼。深腹筋弛緩調整、内臓調整、横隔膜調整、背部兪穴にお灸 19回目(初回から3か月20日が経過) 治療間隔を空けても症状に増悪はなく、呑酸や喉の違和感も消失。 食後の不快感もなく本人も満足しており良好な結果が得られたため、次回から1か月に1回のメンテナンスとする。 患者さんの感想・口コミ Q1、どのような症状でお困りでしたか?またお困りの症状を治すために今までどのような治療を受けてこられましたか? 逆流性食道炎胃腸科受診 Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって何か心配はありませんでしたか?またその心配はどうやって解消しましたか? 心配無し Q3、当院の施術を受けた印象・感想を教えて下さい。 説明も丁寧で良かったです。 Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます! 30年近く付き合ってきた症状なんで「ダメ元」みたいな感じで治療受けましたが症状がほぼ改善されたうえでメタボの危機からも救出いただき感謝しています。 【考察】逆流性食道炎を解消するうえで重要な事 今回の患者さんは30年間も逆流性食道炎に悩んでおられました。この30年間は、症状の増悪と緩解を繰り返し、病院の投薬療法でも症状の根絶が難しい状況にありました。 胃の不調が慢性化する事で、「不調である事が当たり前」という感覚を持っておられました。 このように逆流性食道炎の患者さんの多くは、「症状が少し落ち着いたと思ったら、またすぐに元に戻ってしまう・・・。」というお悩みを持たれています。 なぜ、一度落ち着いた症状がまた再燃してしまうのか? それには“ある原因”があります。この原因を解消する事で、逆流性食道炎の再発・再燃を防ぐ事が出来るのです それではその原因とは何なのか?それは、「横隔膜のずれ」と「自律神経の乱れ」です。 まずは横隔膜について解説していきます。 横隔膜が「胃酸の逆流」を左右する理由 胃と食道を繋ぐ部分は、横隔膜にある「噴門(ふんもん)」と呼ばれており、胃酸の逆流を防いでいます。そして、その噴門は「下部食道括約筋」によって開いたり閉じたりします。 ですが、横隔膜がずれていたり、または緊張していると下部食道括約筋が上手く働かず、作用しない事で噴門が開きっぱなしになってしまうのです。これにより、胃酸の逆流を招いてしまうというわけです。 投薬でや胃酸の過剰な分泌を抑えるお薬もありますが、それは胃酸の量を抑え、一時的に逆流を防ぐのみです。 そのため、お薬の服用を辞めると、また再び症状を繰り返してしまいます。症状を根絶するには「胃酸の量」だけに着目するのではなく、胃酸が逆流してしまう原因を解消する事が重要なのです。 投薬でや胃酸の過剰な分泌を抑える作用もお薬もありますが、そこだけに着目するのではなく、胃酸が逆流してしまう原因を解消する事が重要なのです。 今回の患者さんの場合も、横隔膜に左右差がありました。そのため下部食道括約筋の働きが低下し、胃酸が逆流してしまう状況にあったのです。 治療では、横隔膜のずれを整え、下部食道括約筋が正常に機能するように働きかけました。それによって胃酸の逆流が減少し、呑酸やげっぷ、喉の違和感が消失したのです。 次に「自律神経の乱れ」についての解説です。 「自律神経の乱れ」が「胃」の状態を悪化させる 自律神経はあらゆる“内臓運動”を制御しており、胃も制御されている臓器のひとつです。自律神経が乱れると、胃の働きが緩慢になったり、その反対に活発になる事があります。 逆流性食道炎の方のほとんどは、この“自律神経に乱れ“があり、それによって胃の働きに問題を抱えています。また厄介な事に、この自律神経の乱れは、ストレスや季節、気温などの外部条件により大きく影響されます。外部の刺激が少ない時期などは自律神経の乱れが少なく、胃の状態もそこまで悪影響はありません。 そのため、一時的にも「胃の状態が良くなった」と錯覚される方がいますが、これは治ったというわけではありません。再び自律神経が乱れるきっかけがあると、症状が再燃してしまいます。 健康な人の場合、外部からの刺激によって自律神経が乱れたとしても、体の持つ働き(恒常性)によって正常な状態に戻ります。 ですが、逆流性食道炎の方の多くは、自律神経の乱れを正常に戻す働きが低下してしまっています。 それは、体の疲労や免疫力の低下、内臓疲労、睡眠不足が根底にあるためです。 したがって、上記のような身体の不調は投薬だけではなかなか改善しないため、症状の再燃・再発を繰り替えしてしまうのです。 このように、 薬でも治らない逆流性食道炎の方は「自律神経の異常」「横隔膜のズレ」に問題がある事がほとんどなのです。 逆流性食道炎でお悩みの方へ 逆流性食道炎にお悩みの方は、今までに色んな治療を試されたはずです。きっとインターネットでも沢山、治療法についても検索された事でしょう。 それでも治らず長年症状を我慢している事で「このまま一生付き合うしかないのか…」とお考えの方もいる思います。 ですが、ここまでの説明で「あなたの逆流性食道炎がなぜ解消されなかったのか?」という理由が分かっていただけたはずです。 当院で行うのは薬でも改善が出来ない部分の施術です。どうして胃酸が逆流するのか?という根本の部分に目を向け、それをしっかりと解消していきます。 逆流性食道炎を治す希望を捨てないでください。当院がきっと何とかしてみせます。 この記事をきっかけに少しでも希望を持っていただけたら幸いです。 あなたとのご縁心よりお待ちしております。 ダエンからマル施術院院長 丸山綾子 ブログやyoutubeにて健康情報など発信中です。一度覗いてみて下さいね^^アメブロYoutube
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